2018年01月05日

2017 年第 48 週(11 月 27 日~12 月 3 日)

定点把握感染症
~インフルエンザ~
定点あたり患者数は今週 1.38 人(先週 1.21 人)と増加しました。
県下 17 保健所管内中、加東保健所管内の 6.23 人を筆頭に、神戸市、尼崎市、姫路市、宝塚、加古川、龍野、福崎、豊岡の 9 保健所管内で、定点あたり患者数が流行開始の目安とされる 1 人以上となっています。
直近の5週間に県内の定点医療機関から報告された患者820人の年齢分布では、5~9歳38%、0~4歳20%、10~14 歳 17%の順で、15 歳未満が全体の 75%を占めています。
インフルエンザの入院患者を対象とするサーベイランスでは、今シーズン 19 人の報告があり、うち 2 人が頭部 CT 検査等を利用しています。
患者の年齢分布は 1~9 歳 6 人、80 歳以上 5 人の順で多くなっています。
臨時休業の発生状況では、今週 13 件(先週 12 件)の報告がありました。
内訳は学年閉鎖 1 件、学級閉鎖12 件、施設別では幼稚園 1 件、小学校 11 件、中学校 1 件で、阪神南、阪神北、北播磨、中播磨、但馬及び神戸市から報告されています。
当研究所では今シーズン、県内の患者から AH1pdm09 3 件、AH3 亜型(A 香港型)4件、B 型(Yamagata系統)6件のインフルエンザウイルスを検出しています。
インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。
また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(平成29年12 月 7 日更新)