2018年01月05日

2017 年第 50 週(12 月 11 日~12 月 17 日)

定点把握感染症
~インフルエンザ~
定点あたり患者数は今週 4.71 人(先週 2.24 人)と増加しました。
県下 17 保健所管内すべてで、定点あたり患者数が流行開始の目安とされる 1 人以上となり、加東保健所管内では注意報レベル(定点あたり患者数 10 人以上)となっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 2,061 人の年齢分布では、5~9 歳 37%、10~14歳 21%、0~4 歳 18%の順で、15 歳未満が全体の 76%を占めています。
インフルエンザの入院患者を対象とするサーベイランスでは、今週 10 人の報告がありました。
今シーズンの累計は 36 人となり、うち 4 人が集中治療室、頭部 CT 検査等を利用しています。
患者の年齢分布は 1~9 歳 31%、80 歳以上 19%の順で多くなっています。
学校等の臨時休業発生状況では、今週 44 件(先週 16 件)の報告がありました。
内訳は休校 1 件、学年閉鎖 9 件、学級閉鎖 34 件、施設別では小学校 34 件、中学校 8 件、高等学校 2 件で、西播磨を除く各地域から報告されています。
当研究所では今シーズン、県内の患者から AH1pdm09 16 件、AH3 亜型(A 香港型)13 件、B 型(Yamagata系統)14 件のインフルエンザウイルスを検出しています。
インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。
また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(平成29年12 月 21 日更新)