2020年02月07日

2020年 第5週(1月27日~2月2日)

定点把握感染症

~インフルエンザ~

定点あたり患者数は今週 15.64 人(先週 18.64 人)と減少しました。
地域的には、県下 17 保健所管内中、芦屋及び丹波保健所管内を除く 15 保健所管内で注意報レベル基準値(定点あたり患者数 10 人)以上となっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 15,602 人の年齢分布では、5~9 歳 30%、0~4 歳20%、10~14 歳 16%の順で、15 歳未満が全体の 66%を占めています。
インフルエンザの入院患者を対象とするサーベイランスでは、今週 43 人(先週 53 人)の報告がありました。
今シーズンの累計は 517 人となり、うち 75 人が集中治療室、人工呼吸器、頭部 CT 検査等を利用しています。
患者の年齢分布は 1~9 歳 41%、80 歳以上 16%、70 歳代 13%の順で多くなっています。
また、インフルエンザウイルス A 型を原因とする急性脳炎が今シーズン 5 件報告されています。
臨時休業の施設別発生状況では、今週 207 件(先週 215 件)の報告がありました。
内訳は学年閉鎖 37 件、学級閉鎖 170 件で、施設別では、幼稚園 26 件、小学校 148 件、中学校 27 件、高等学校 4 件、その他 2 件で、すべての保健所管内から報告されています。
このほか、県内の社会福祉施設から今週 8 件(先週 7 件)の集団発生の報告がありました。
当研究所では今シーズン、県内の患者から AH1pdm09 106 件、AH3 亜型(A 香港型)4 件、B 型(Victoria系統)6 件のインフルエンザウイルスを検出しています。
インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。
また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。



全数把握感染症(すべての医療機関から報告を求める感染症です)

~梅毒 ~
 今週 12 人の報告があり、今年の累積患者数は 30人となりました。
性別では、男性 18 人、女性 12 人、年齢階級別では、男性は 20 歳代 6 人、50 歳代 5 人、30 歳代及び40 歳代各 3 人、60 歳代が 1 人、女性は 20 歳代 6 人、10 歳代 3 人、40 歳代 2 人、70 歳代が 1 人となっています。
病型別では、早期顕症梅毒のⅠ期が 10 人、Ⅱ期が9 人、無症状病原体保有者が 11 人となっています。
感染原因は、性的接触 28 人(異性間 19 人、同性間 2 人、不明 7 人)、原因不明 2 人で、推定感染地域は国内が 21 人、不明が 9 人でした。


【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2020年2月6日更新)